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軽トラの荷台に『keitora sauna』を造った話

軽トラの荷台に『keitora sauna』を造った話

ITADORI SAUNAの紹介
2025.05.30

こんにちは
ITADORI SAUNAオーナーのサウナガンジーです。

今回はついに新しいサウナを作ってしまったのでそのお話をしようと思います。

木の香りに包まれる『keitora sauna』

keitora sauna

keitora sauna

なぜ『keitora sauna』を造ろうと思ったのか…

一言に、ログサウナが好きだから。

サウナの本場フィンランドではログサウナが主流。
木そのものの断熱性や適度な隙間を活かしています。

フィンランドのスモークサウナ

フィンランドのスモークサウナ

そして木で作られたサウナは、見た目や雰囲気がいい。
サウナのビジュアルはとても重要。サウナ中のリラックスに直接影響します。

サウナをする様子

サウナ内の雰囲気は命

よりリラックスできて、より深まる、そんなサウナを目指し『keitora sauna』を造りました。

『keitora sauna』のポイント

keitora sauna

keitora saunaには無垢の杉材を採用

1.材質

サウナは密閉された環境で過ごします。
100℃を超えるような環境になるため、keitora saunaの材質には気を遣いました。

できるだけ塗料や断熱材などの化学物質を避けたかったので、天井以外の床、壁には断熱材を使用せず、木の断熱効果を利用するために厚さ3cm無垢の杉板を使用。

無垢杉板

壁には厚み3cmの無垢杉板を使用

室内には塗料や樹脂製のものなどは一切使用していないため安心です。

コストを抑えるためにはOSB材などの合板の使用も出来ましたが、合板には接着剤などが使用されているため、使いませんでした。

2.座面の配置

keitora saunaは少し高い位置に扉があり、そこからサウナ室内に入ります。

keitora sauna

少し高い位置からサウナ室へ

室内の配置は、 下段、中段、上段の3段式になってます。
熱源の薪ストーブが下段。
サウナの座面が中段と上段。

鋳物薪ストーブ

鋳物薪ストーブを使用

サウナの中は二段の構造になっており、熱が均等に行き届くよう天井は低めに設定。
上段が熱すぎると感じたら下段へ。
自分に合わせた楽しみ方ができます。

keitora sauna内

高さの異なる二段であぐらをかける幅を確保した座面

座面の広さは中段が幅134cm 奥行60cm。
上段は幅134cm 奥行70cm。

一般的なあぐらをかける座面の奥行きは60cm。
座面はどうしても60cm、2段を確保したかったので、それを実現するためにはこの配置に収りました。

3.屋根と吸排気

ロウリュの効果を高めるべく、屋根はストーブの部分が低く、上段部分が高くなる片屋根式。

ロウリュをすると天井をつたってサウナ室内を効率よく充満します。

ストーブの横には外気を取り入れる吸気口。

ストーブ横の吸気口

ストーブ横の吸気口

排気口は入り口横と、座面下部の薪入れ扉の2箇所。
サウナの温度が安定するまでは上部排気口で空気を循環させます。

薪入れ扉

薪入れ扉を開けることで座面下からの排気が可能

温度が安定したサウナ中は、薪入れ扉から排気する事で、ロウリュなどサウナの暖かい空気が室内を周遊し、サウナの効果を高めます。

4.採光

サウナの採光もととのいの必須条件の一つです。
明るすぎるサウナや違和感のある照明などはストレスになります。

暗がりのサウナの方がより深く没入できるので、暗さを意識しています。

扉にある採光用窓ガラスからうっすら入る灯りと薪ストーブの火の灯りをメインの採光としています。

keitora saunaの扉

扉の窓ガラスから採光

夜には火のゆらめきを再現したライトを使い必要最小限の明るさでサウナを楽しみます。

『keitora sauna』の水風呂

keitora saunaは軽トラの上に載せているため、ITADORI SAUNAの板取川へはサウナごと降りて行くことができません。

板取川までは徒歩2分ほど…
これでは少し遠いので、水風呂を造りました。

水は板取川へ入る前の天然水。

湧き出る水源地

湧き出る水源地

当然上には民家は無く、自然から直接湧き出ている水になります。
この水は地下から滲み出ているため、一年を通して温度が安定しています。

水路から水風呂へ流れ続ける板取の天然水

水路から水風呂へ流れ続ける板取の天然水

水風呂には木製の風呂樽を採用。
廃古民家から出てきた古びた風呂樽を修理し、再利用しています。

木製風呂樽

ボロボロで隙間だらけの廃古民家の木製風呂樽

これまでのITADORI SAUNAの板取川とは違った質感の水風呂をぜひ体験してほしいです。

復活した木製風呂樽

復活した木製風呂樽

個人的にはこの天然水の水風呂の方がより深くととのう気がします。

『keitora sauna』で木のぬくもりにどっぷりと身をゆだね、最高の「ととのい」体験を

『keitora sauna』の温度は80〜90℃。
ゆらゆらと火が灯るさまが正面に。薪がはぜる音を聞きながら、じっくりと
やわらかい熱を感じることができます。

keitora saunaでサウナをする様子

最小限の灯りでより深いととのいへ

もちろんkeitora saunaでもロウリュができます。
ロウリュは、熱されたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させて室内の湿度を上昇させ発汗作用を促進させる、フィンランド式のサウナの定番。

板取の天然水の水風呂があなたを最高のととのいへ誘います。

冬の水風呂

最高の水風呂へ

外気浴スペースも人数分確保。
ととのいチェアに身をゆだねて板取の山々とその木漏れ日を眺めていると、リラックス気分は最高潮に。
夜には、都会では見ることができない、満点の星を浴びながら外気浴を満喫することができます。

星空

星空を見上げながらサウナを楽しむ

アウトドアサウナの素晴らしさが詰まったITADORI SAUNA。

テントサウナと板取川

テントサウナと板取川も格別

日常の疲れをデトックスしてくれる至福の時間を味わえます。

「サウナって、熱いだけでしょ」なんて言っていたこれまでの自分に、サヨナラ。忙しい毎日、頑張りすぎたあなたへのご褒美に。

テントサウナだけではなく、ITADORI SAUNAの新しい仲間『keitora sauna』をぜひ満喫してみては?