「男女水着混浴」がスタンダードに?変わりゆく日本のサウナ文化と混浴サウナの公共性を考える
目次
「えっ、サウナって男女一緒に入るの?」——その驚きが変わりはじめている
友人やパートナーに「今度、混浴サウナに行かない?」と誘われたら、あなたはどう感じますか?
少し前まで、日本で「混浴」と聞くと温泉のイメージが強く、サウナで男女が一緒に入るなんて想像しにくかったかもしれません。ところが今、水着着用で男女が一緒に楽しめる「水着サウナ」「混浴サウナ」が、じわじわとスタンダードになりつつあります。
アウトドアサウナやサウナイベントの増加、フィンランドのサウナ文化への関心の高まり——。日本のサウナ文化は、いま大きな転換点を迎えています。
この記事では、混浴サウナや水着サウナがなぜ広がっているのか、日本のサウナ文化における「公共性」とは何か、そして私たちITADORI SAUNAが大切にしている考え方についてお話しします。

外気浴が気持ちいい季節
日本のサウナ文化はどう変わってきたのか
「おじさんの我慢大会」から「ととのい」の時代へ
かつて日本のサウナといえば、銭湯やスーパー銭湯に併設された高温のドライサウナが主流でした。「どれだけ長く耐えられるか」が暗黙の勝負になっていたり、テレビを見ながら黙々と汗を流す——そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ところが2010年代後半から、漫画『サ道』やサウナ系メディアの影響で「ととのう」という言葉が一気に広まりました。サウナ→水風呂→外気浴のサイクルで得られる、あの深いリラックス感。サウナは「我慢するもの」から「心身をととのえるもの」へと、そのイメージが大きく変わったのです。

「個」から「共有」へ——体験を分かち合いたいという欲求
サウナの楽しみ方が変わると、次に起きた変化がありました。それは、「この気持ちよさを、大切な人と一緒に味わいたい」という自然な欲求です。
パートナーと、友人グループと、家族と。性別を超えて同じ空間でサウナを楽しみたいというニーズが高まるなか、「でも日本のサウナは男女別だから一緒に入れない」という壁にぶつかる人が増えていきました。
この壁を自然に取り払ったのが、水着着用スタイルの混浴サウナだったのです。

水着サウナ・混浴サウナが広がる3つの理由
1. アウトドアサウナの爆発的な増加
テントサウナやバレルサウナなど、屋外で楽しむアウトドアサウナが全国的に増えています。川辺や湖畔、森の中——。こうしたロケーションでは、もともと「裸で男女別に分かれる」という既存の施設型の仕組みが当てはまりません。
自然の中で水着を着てサウナに入り、そのまま川にダイブする。この体験があまりにも気持ちよくて、「水着サウナって、こんなに自由で開放的なんだ」と感じる人が続出しました。
私たちITADORI SAUNAも、岐阜の山と川に囲まれたフィールドで、まさにこのスタイルのサウナ体験を提供しています。目の前を流れる清流に飛び込む瞬間の歓声は、性別なんて関係なく、みんなで分かち合うからこそ最高に楽しいものです。
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2. フィンランド文化への理解の深まり
サウナの本場フィンランドでは、家族や友人と一緒にサウナに入るのはごく日常的なこと。水着を着用する公共サウナも多く、男女が同じ空間でリラックスする文化が根づいています。
日本でもフィンランドのサウナ文化に触れる機会が増え、「サウナとは本来、人と人がフラットにつながる場である」という考え方が少しずつ浸透してきました。混浴サウナは、決して特殊なものではなく、世界的に見ればむしろ自然なスタイルなのです。
3. 「体験」を重視する価値観の変化
モノよりコト。所有より体験。そんな価値観のシフトのなかで、サウナは「どこで・誰と・どんなふうに入るか」という体験全体の質が重視されるようになりました。
水着サウナは、「一緒にいたい人と同じ時間を共有できる」という体験価値そのもの。カップルでも、男女混合の友人グループでも、気兼ねなく同じ空間でととのえる。この価値に気づいた人たちが、混浴サウナを自然に選ぶようになっています。
サウナの「公共性」とは何だろう?
裸=プライベート、水着=パブリックという新しい境界線
日本のサウナ文化において、「公共性」は少し複雑なテーマです。
従来の銭湯文化では、裸になること自体が「同性同士の公共空間でのマナー」として成立していました。でも、それは裏を返せば、異なる性別の人とは空間を共有できないという制約でもありました。
水着を着用することで、この境界線が変わります。水着は「パブリックな装い」として機能し、性別を超えた公共空間が成立する。ビーチやプールと同じ感覚です。
つまり、水着サウナが広がるということは、サウナの公共性が「同性の裸の空間」から「誰もが心地よく共有できる空間」へとアップデートされているということなのかもしれません。
大切なのは「安心感」のデザイン
もちろん、混浴サウナが広がるうえで欠かせないのが、すべての人が安心して過ごせる環境づくりです。
水着着用のルール、適切な距離感、スタッフの配慮、そしてその場に流れる空気感——。混浴サウナの公共性を支えるのは、設備やルールだけでなく、「ここにいていいんだ」と誰もが感じられる雰囲気そのものだと、私たちは考えています。
ITADORI SAUNAでは、自然というフィールドが持つおおらかさに助けられながら、初めての方でもリラックスして過ごせる空間づくりを大切にしています。川の音、木々の緑、焚き火の匂い。そういった自然の要素が、人と人の間に心地よい「余白」をつくってくれるのです。
ITADORI SAUNAが考える「一緒にととのう」という価値
私たちITADORI SAUNAは、岐阜県の板取という場所で、自然の真ん中にサウナ体験をつくっています。
清流・板取川をまるごと水風呂にして、山の空気のなかで外気浴をする。そしてそこには、一緒に来た仲間やパートナーがいて、同じ時間を過ごしている。
「気持ちいいね」と言い合える瞬間。
水風呂代わりの川に飛び込んで、思わず声をあげる瞬間。
焚き火を囲みながら、ぼんやりと余韻に浸る時間。
これは一人では味わえない豊かさです。そして、男女が一緒に楽しめる水着サウナだからこそ生まれる時間でもあります。
日本のサウナ文化が変わりゆくなかで、私たちは「ととのう」体験を独り占めするのではなく、大切な人と分かち合うことの喜びを提案していきたいと思っています。
まとめ:混浴サウナは「新しい公共」のかたち
水着サウナ・混浴サウナの広がりは、単なるブームではありません。それは、日本のサウナ文化が「閉じた空間」から「開かれた体験」へと進化していく過程そのものです。
性別に関係なく、誰もが安心して、一緒にととのえる場所。自然のなかで、人と人がフラットにつながれる時間。
もし「混浴サウナってどうなんだろう?」と気になっているなら、ぜひ一度、自然の中のサウナを体験してみてください。きっと、「一緒にととのう」ことの心地よさに気づくはずです。
ITADORI SAUNAで、あなたの「はじめての混浴サウナ体験」をお待ちしています。

