田舎暮らし7年目のリアル|YOHAKUが考える「余白のある生活」の始め方
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田舎暮らし7年目。正直に言います。
「田舎暮らしって、実際どうなの?」
最寄りのコンビニまで30分。スーパーまでは40分。最寄り駅はない、そんな板取。
この7年間で、何度この質問をもらったか分かりません。
そのたびに少し考えて、こう答えます。
「大変なことも多いけど、もう戻れない」と。
YOHAKUというブランドは、「余白のある暮らし」をテーマに活動しています。でも最初から余白があったわけじゃありません。むしろ、余白なんてゼロの状態から始まりました。
この記事では、田舎暮らし7年目のリアルな実感と、余白のある生活の始め方について、きれいごと抜きでお伝えしたいと思います。

そもそも、なぜ田舎に移住したのか
きっかけは、ものすごくシンプルでした。
「このまま毎日を消費し続けて、本当にいいんだろうか」
都市部で暮らしていた頃、朝起きて満員電車に乗り、仕事をして、帰ってきてスマホを見て寝る。休日は疲れを取るために寝て、気づいたら日曜の夜。その繰り返しの中で、自分の時間が「自分のもの」じゃない感覚がずっとありました。
別に、都会の暮らしが悪いわけじゃない。ただ、自分には合っていなかった。それだけのことです。
たまたま訪れた山あいの集落で、川の音を聞きながらぼーっとした時間。あの瞬間に「ここだ」と思ったのが、すべての始まりでした。
1年目:理想と現実のギャップに打ちのめされる
正直に言います。1年目はきつかったです。
まず、虫。想像の3倍います。夏の夜にドアを開けたら、玄関が昆虫図鑑みたいになります。
それから、買い物。コンビニまで車で20分。「ちょっと牛乳買ってくる」が一大イベントになります。
そして、人間関係。田舎には田舎のコミュニティがあります。地域の行事、草刈り、回覧板。最初は「こんなはずじゃなかった」と思う瞬間もありました。
でも、振り返ってみると、この1年目があったからこそ「余白」の本当の意味が分かったように思います。
余白は「何もしない時間」ではなかった
移住前は、余白=何もしない贅沢な時間、だと思っていました。
でも実際は違いました。余白とは、「自分で選べる時間がある」ということ。草刈りも、薪割りも、やることは山ほどあります。でも、それを自分のペースで、自分の意志でやっている。その感覚が、都会にいた頃にはなかったものでした。
2年目:暮らしが「自分のもの」になってくる
2年目になると、少しずつ土地に馴染んできます。
近所のおじいちゃんが野菜をくれるようになる。地域の人と「最近クマ出たらしいよ」なんて会話を普通にする。季節の変化を肌で感じて、「あ、そろそろ薪を準備しないと」と自然に体が動く。
この頃から、暮らしそのものが楽しくなってきました。
春は山菜を採りに行く。夏は川で泳ぐ。秋は焚き火をしながらぼーっとする。冬は薪ストーブの前でコーヒーを飲む。
特別なことは何もしていません。でも、毎日が豊かだと感じる。これが「余白のある暮らし」なんだと、2年目にしてようやく腑に落ちました。
ITADORI SAUNAが生まれたのもこの頃
自然の中で過ごす時間が増えると、「この気持ちよさを誰かと分かち合いたい」という気持ちが自然と湧いてきます。川のそばでテントサウナを張って、水風呂代わりに川にダイブして、外気浴で風を感じる。あの圧倒的な「ととのい」を体験した時、これを届けたいと心から思いました。
ITADORI SAUNAは、そんな田舎暮らしの延長線上から生まれたブランドです。
気がついたら7年目のいま:余白は「つくる」ものだと気づいた
7年目の今、はっきり言えることがあります。
余白のある生活は、どこかにあるものじゃない。自分でつくるものです。
田舎に来れば自動的に手に入るわけでもない。都会にいたら絶対に無理というわけでもない。大事なのは、自分の暮らしを自分でデザインする意志を持つこと。
スケジュールを詰め込みすぎない。やらなくていいことを手放す。自然に触れる時間を意識的につくる。それだけで、暮らしの中に確実に余白が生まれます。

余白のある生活の始め方|3つのステップ
「いきなり移住は無理だよ」という方に向けて、今日からできることを3つお伝えします。
1. まずは「二拠点」ではなく「一泊」から
移住や二拠点生活をいきなり始める必要はありません。まずは気になる地域に一泊してみてください。観光ではなく、その土地の空気を吸って、地元のスーパーに行って、夜の静けさを体験する。それだけで、自分が「余白」に何を求めているのかが見えてきます。
2. 「手放すリスト」をつくる
余白をつくるには、今ある何かを手放す必要があります。惰性で続けているサブスク、意味のない付き合い、なんとなく見ているSNS。手放した分だけ、確実に余白が生まれます。紙に書き出してみるだけでも効果があります。
3. 自然の中で「何もしない時間」を体験する
川のそばで座る。焚き火を眺める。サウナに入って外気浴をする。何も生産しない時間を、罪悪感なく過ごしてみてください。最初はソワソワするかもしれません。でも、そのソワソワこそが、今の自分に余白が足りていない証拠です。
完璧じゃなくていい。余白は「途中」でいい。
田舎暮らし7年目の今でも、理想の暮らしが完成したとは思っていません。
まだまだ試行錯誤の毎日です。うまくいかないことも、予想外のトラブルもあります。でも、その「途中」の感覚こそが、余白なんじゃないかと最近は思います。
完璧に整った暮らしには、もう入り込む隙間がない。でも、途中の暮らしには、まだまだ面白いことが入り込む余地がある。
YOHAKUが大切にしているのは、そういう「途中を楽しむ」感覚です。
もし今、毎日がぎゅうぎゅうに詰まっていて息苦しいと感じているなら、少しだけ立ち止まってみてください。余白は、遠くにあるものじゃなく、今の暮らしの中に小さくつくれるものだから。
そして、もし自然の中で思いっきり「余白」を体験してみたくなったら、ぜひ一度、ITADORI SAUNAに遊びに来てください。川と風と焚き火が、きっとあなたの余白を広げてくれるはずです。


