そして、ここでの過ごし方にはコンセプトがあります。それが、「余白をデザインする一日」。今回は、板取川のアウトドアサウナを軸にした、何もしない・でも豊かな一日の使い方をご提案します。

2025年7月にオープンした宿泊施設「YOHAKU」
目次
「板取」という場所が持つ、特別な空気感
まず、板取という場所そのものについてお話しさせてください。岐阜市内から車で約1時間。山の斜面が迫り、川幅は広くはないけれど、透き通った水が常にさらさらと流れている。板取川の水は、夏でも冷たく、思わず手を浸けたまま動けなくなるほどの清涼感があります。
また、この地域は観光地としての派手さがない分、訪れる人も少なく、静けさが保たれています。たとえば、朝8時に川べりに立ってみると、聞こえるのは水音と鳥の声だけ。スマホを見なくても、十分すぎるくらいに満たされた時間が流れています。
さらに、板取の自然は季節ごとに表情を変えます。春は山桜と新緑、夏は深い緑と冷たい川、秋は鮮やかな紅葉、冬は雪と静寂。どの季節に来ても、「この景色だけで来た甲斐があった」と感じさせてくれる場所です。
アウトドアサウナが、「何もしない」を加速させる
一方で、ただ自然の中にいるだけでは、忙しい頭はなかなか静まらないものです。そこで大きな役割を果たすのが、アウトドアサウナという体験です。
なぜなら、サウナに入っている間は、何もできないからです。スマホは熱で使えない。本を読む気にもなれない。ただ汗をかいて、熱さに集中して、息をする。そのシンプルさが、思考の回路をゆっくりとリセットしていきます。
川沿いのサウナならではの「水風呂」体験
そして、ITADORI SAUNAの最大の魅力のひとつが、板取川そのものが水風呂になるということ。サウナで十分に温まった体を、そのまま川に入れる。この瞬間の感覚は、どんな言葉でも完全には伝えられません。
特に、夏の川は冷たさが際立ちます。全身がキリッと引き締まる感覚と、心臓がドクドクと動いているのを感じる瞬間。むしろ、これこそが「生きている」という実感につながるのだと、多くの方が話してくれます。
その結果として訪れるのが、「ととのい」と呼ばれる状態です。サウナと水風呂を繰り返した後、外気の中でぼーっとする時間。頭が空っぽになって、でも体はあたたかくて、なんとも言えない幸福感に包まれる。サウナイキタイでも多くのサウナ愛好家がその体験を語っていますが、自然の中でのアウトドアサウナは、都市型施設とはまったく異なる次元の「ととのい」をもたらしてくれます。
「何セットやるか」より「どう感じるか」を大切に
ちなみに、サウナに慣れていない方は「何セットやれば正解か」と気にしがちです。しかし、ITADORI SAUNAでの体験は、回数より感覚を大切にしてほしいのです。
つまり、「もう十分気持ちいい」と思ったら、そこで終わりにしていい。川を眺めながらぼーっとする時間を長く取ってもいい。正解のない過ごし方が、ここでは許されているし、むしろそれこそが本質なのです。

天然水風呂「板取川」
YOHAKUに泊まって、「余白の翌朝」まで楽しむ
だからこそ、ITADORI SAUNAの体験は、日帰りよりも宿泊セットで楽しむのがおすすめです。アウトドアサウナで心身をゆるめた後、そのままYOHAKUに泊まる。この流れが、「何もしない一日」を完成させてくれます。
加えて、宿泊施設YOHAKUは、その名の通り「余白」をコンセプトにした空間です。派手なアメニティや過剰なサービスではなく、必要なものだけがある静かな部屋。窓の外には板取の自然が広がり、余計な情報が入ってこない環境が整っています。
実は、サウナ後の夜ほど、眠りが深くなる瞬間はないと言われています。体の芯まで温まった後の自然な疲労感と、頭の中の静けさ。その状態でYOHAKUのベッドに横になると、気づいたときには朝になっている——そんな夜を過ごせます。
そして、翌朝の板取川は格別です。前日の「ととのい」の余韻が残ったまま、朝の光の中で川の音を聞く。コーヒーを一杯飲みながら、何も考えずに川を眺める。その時間こそが、「余白旅」のハイライトだと感じる方が多いのです。
「何もしない一日」をデザインする、3つのヒント
とはいえ、「何もしない」と言われても、どう過ごせばいいか迷ってしまう人もいるでしょう。そこで、板取での余白の一日を上手に使うための3つのヒントをお伝えします。
① 午前中はゆっくり到着する
もちろん、早起きして頑張って来る必要はありません。10時〜11時頃にのんびり板取入りして、まず川べりを散歩するだけで十分です。移動の疲れをほぐしながら、少しずつ板取の空気に馴染んでいく時間を大切にしてください。
② サウナは「飽きるまで」入る
しかし、時間を気にしながらサウナに入るのはもったいない。「次の予定が…」という思考を手放して、飽きるまでサウナと川を行き来する。それだけで、驚くほど頭が軽くなります。
③ 夕暮れ時を川で過ごす
さらに、板取の夕暮れはとても美しい。山に太陽が沈んでいくにつれて、川の色が刻々と変わっていきます。ととのいチェアに座って、ただそれを眺める。スマホを取り出さずにいられたなら、あなたの余白旅は大成功です。
忙しい毎日の中で、「何もしない時間」はぜいたくではなく、必要なものだと思います。板取川のアウトドアサウナと、YOHAKUの余白空間は、そのための場所として存在しています。
だからこそ、次の休日は予定を詰め込まずに、ただ板取に来てみてください。あなただけの「何もしない一日」が、きっとここで見つかります。
詳しくはITADORI SAUNAの公式サイトでご確認ください。予約状況や季節ごとの情報も掲載されています。


