YOHAKU的「好きなことで生きる」の現実|理想と失敗を包み隠さず話します
目次
「好きなことで生きる」って、本当にできるの?
たとえば、SNSを開けば「好きなことで生きています」という言葉があふれています。田舎に移住して自由に働く人、自然の中でビジネスを立ち上げた人。見ているだけで胸が躍る話ばかりです。
しかし、その言葉の裏側には、誰も語りたがらない「失敗」や「迷い」がたくさん詰まっています。YOHAKUも例外ではありません。岐阜県の板取川沿いという美しい自然の中で、宿泊施設とサウナという「好きなこと」を形にしてきた場所ですが、そこに至るまでの道のりは、決してきれいなものではありませんでした。
そのため、この記事では包み隠さず話します。理想と現実のギャップ、やってみて気づいた失敗、そして「それでもやってよかった」と思える理由を。読んでくれたあなたの「好きで生きる」への一歩に、少しでも役立てたら嬉しいです。

YOHAKUが生まれるまで|理想と現実のギャップ
最初の理想は「完璧すぎた」
もちろん、はじめは夢と理想でいっぱいでした。板取川の清流のそば、緑に囲まれた静かな場所で、訪れた人がゆっくりと「余白」を取り戻せるような空間をつくりたい。それがYOHAKUを立ち上げた最初の動機です。
また、サウナブームが盛り上がる中で、自然の中でのアウトドアサウナという体験にも強い可能性を感じていました。川に飛び込んで、外気浴をして、ととのう。それは都市のサウナ施設ではなかなか味わえない、本物の体験です。
実は、その「絵」があまりにも鮮明だったからこそ、現実とのギャップに最初はかなり戸惑いました。理想の空間を作るには、想像以上の時間とお金とエネルギーがかかります。田舎暮らしのロマンは本物ですが、インフラの整備や地域との関係構築など、地味で泥臭い作業が山ほど待ち構えていました。
「田舎で働く」ことの誤算
一方で、田舎で事業をすることの「誤算」もありました。都市部なら当たり前のように使えるサービスや業者が、山間部ではそもそもいなかったり、コストが跳ね上がったりします。なぜなら、地方の物流やインフラは都市の論理で設計されていないからです。
さらに、集客も思うようにはいきませんでした。どんなに素晴らしい体験を提供できる自信があっても、まず「知ってもらう」ことがこれほど難しいとは思っていなかったのです。SNSを使って発信しても、最初のうちは反応が薄く、正直なところ「本当にこれで合っているのか」と何度も自問しました。
つまり、「好きなことで生きる」は、好きなことだけをやっていればいい、という話では全然ないのです。好きなことを軸にしながらも、好きじゃない作業や苦手なことに向き合い続ける覚悟が必要だと、身をもって知りました。
失敗から学んだこと|YOHAKUが大切にしてきたこと
だからこそ、失敗は宝だと今では思っています。うまくいかなかった経験が、YOHAKUというブランドの土台を作ってくれました。
たとえば、最初は「すべてを完璧に整えてからオープンしよう」と考えていましたが、それを待っていたらいつまでも動けなかったと思います。むしろ、未完成なまま始めて、お客さんの声を聞きながら少しずつ形を整えていく方が、リアルな価値が生まれると気づきました。
加えて、「余白」というコンセプト自体も、失敗から深まっていきました。完璧に整えすぎると、人は「消費」しにいくだけになる。余白があるからこそ、訪れた人が自分自身の感覚で場を味わえる。宿泊施設YOHAKUの空間に余白が残されているのは、そんな哲学が背景にあります。
ちなみに、サウナに関しても同じことが言えます。サウナイキタイなどのプラットフォームを見ると、全国にさまざまなサウナ施設がありますが、ITADORI SAUNAがこだわったのは「自然そのものが主役」であるということ。過剰な演出をせず、川の流れと緑と空気がととのいの舞台になる。その「引き算の美学」も、試行錯誤の末にたどり着いた答えです。

美しい板取川とテントサウナ
「好きで生きる」を続けるために必要な3つのこと
そして、実際に「好きなことで生きる」を続けてきて、これが大事だと感じていることをお伝えします。
① 好きなことの「核」を決める
特に重要なのは、「好きなこと」の中に何を絶対に譲れない核として持つか、です。あれもこれも好きなことをやろうとすると、ブレが生じます。YOHAKUでいえば「余白のある暮らし」「自然との共存」「本物の体験」がその核。これがあるから、迷ったときに立ち返れます。
② 失敗を「検証」に変える習慣
それだけでなく、失敗を「恥」として隠すのではなく、「検証データ」として扱う習慣が大切です。うまくいかなかったことは、次の改善のヒントでしかない。この思考の切り替えが、続けるための精神的な支えになります。
③ 一人でやろうとしない
とはいえ、精神論だけでは続きません。板取川という地域の自然、地元のコミュニティ、訪れてくれるお客さん。YOHAKUはたくさんの人や環境に支えられています。好きなことで生きるのは「個人の戦い」ではなく、関わるすべての人との「共創」だと実感しています。
それでも、ここでやっていてよかった
その結果として、今のYOHAKUがあります。岐阜・板取川沿いの自然の中で、サウナに入って川に飛び込んで、夜は星空の下でゆっくり過ごす。そんな体験を提供できていることは、どんな言葉よりも素直に「よかった」と思えます。
また、訪れたお客さんから「ここに来て、自分が大切にしたいことを思い出せた」という言葉をもらったとき、この場所を作った意味を改めて感じます。余白が、人の何かを取り戻すきっかけになっている。それがYOHAKUの存在理由です。
なぜなら、好きなことで生きることの本当の豊かさは、収益や規模の話ではなく、「この場所があってよかった」と思ってもらえる瞬間の積み重ねだからです。
もし今、「好きなことで生きたいけど一歩踏み出せない」と感じているなら、ぜひ一度ITADORI SAUNAの公式サイトをのぞいてみてください。川のそばで、サウナで汗を流して、何も考えずにぼーっとする時間の中に、あなた自身の「好き」のヒントが見つかるかもしれません。
だからこそ、YOHAKUはこれからも正直でいようと思っています。理想も失敗も、全部ひっくるめて「余白のある暮らし」のリアルを、伝え続けていきます。

2025年7月OPENした「YOHAKU」

